この章でやること
ここでは実際に僕がTikTokをどう活用しているかについて事例として解説します。
TikTokを開設したきっかけ
これを読んでいる方は、僕のことを知ってくれたきっかけとしておそらくTikTokが多いんじゃないかなと思います。
いきなりマネタイズの話に入る前に、そもそも何故TikTokを始めたのか、順を追ってお話します。
最初からビジネス活用でした
これはぶっちゃけると最初からビジネス利用としてTikTokを始めました。
みなさんもTikTokを使っていると思いますが、おそらくほとんどが消費者としてコンテンツを見ているはず。
僕は元々マッチングアプリのサービスをやっている会社にいて、当時はマーケティング担当者だったのでTikTokを集客チャネルの1つとして開拓できないか、と思いTikTokを始めました。
実際に僕のアカウントを遡ると、今と全くテイストの違う動画が少しばかり残っているのが分かります。
この時のターゲティングは若年層。
18歳~22歳あたりを狙って、学校ネタを盛り込んでいました。
これにも理由があり、マッチングアプリの集客では基本広告を使って集客しますが、若い女性の集客コストって大きいんですよね。
男性なら広告で水着の女の子を載せたクリエイティブ作れば、サクッと集まるんですが、女性は訴求軸が多様で集客コストが高くなってしまう。
こで、オーガニック流入を狙って、コストをかけずに露出できるTikTokに目をつけました。
結果は失敗です
結論、マッチングアプリの集客としては失敗でした。
理由としては以下の通り。
- 18歳に満たない年齢層が多く、マッチングアプリを利用できなかった
- 当時はURLをプロフィールに貼れなかった→必ずYouTubeやTwitterを経由する必要があり、ダイレクトにアプリをインストールしてもらえなかった
当時はとにかくTikTokの機能がまだまだ充実しておらず、TikTokの認知はあれど、利用者は若年層ばかり。
キャズム理論でいうとアーリーマジョリティぐらいですかね。
18歳以上のマッチングアプリのメインとなる層はかなり少ない印象でした。
失敗はしたがアルゴリズムは理解できました
ここまで聞くと何の収穫もなく撤退したかのように思えますが、そうではありません。
TikTokでバズらせるアルゴリズムを大枠理解し、どうすればフォロワーを獲得できるかが分かりました。
実際、僕のアカウントは当時でフォロワーが8000人程度。※現在は2アカウントで4万人います
他にも2つのアカウントを社内で運用しており、当時の時点で1万overアカウントもあり、全部で総フォロワーは3万人ぐらいはいました。
運用期間は1か月そこらで、広告も使わずにコンテンツ勝負で伸ばしてきたので再現性はあるかと思います。
TikToKをどうやって伸ばしたか
TikTokをはじめ、プラットフォームにはアルゴリズムがあります。
おすすめに載るのが重要なのは分かるかと思いますが、そのためにはTikTokのアルゴリズムで良い動画であるということを証明する必要があります。
実際に全投稿すべてのデータを取り、分析しました。
分かったこととしては、「滞在時間」と「エンゲージメント」が鍵となるということ。
もう少し噛み砕いていて説明すると、どれだけ長く見てもらえるか、どれだけコメントやいいね、シェアをしてもらえるか、です。
基本動画系のプラットフォームはこのアルゴリズムが顕著に現れており、You Tubeも同様のアルゴリズムが使われています。
滞在時間とエンゲージメントを満たす方法
じゃぁどうやってそれらを満たすの?と疑問かと思いますが、 コンテンツ作りにおいて以下を意識すればOKです。
- 難しすぎるテーマを扱わない
- テロップやカット数を多く入れて、テンポ感のある飽きさせない動画にする
- 動画内にツッコミ所を作ってエンゲージメント率を高める
これが徹底できれば、ほぼ確実におすすめに載ることが出来ます。
大体1つの動画がバズれば、2日ぐらいは安定的に集客してくれるので、更新頻度は2日に1度でOK。
逆に短期間に動画をあげまくっても、制限がかかり、前にあげた動画が表示されなくなるというアルゴリズムなので、更新頻度は一定間隔空けた方が良いです。
少なくとも2~3時間は空けるべきかなと。
TikTokが優れている点
ここまで僕がTikTokを初期にビジネス活用した話と、バズる動画の作り方を解説しました。
そこで1つ疑問が生まれるはず。
なんで1度は失敗したのにまたTikTokをやっているのか。
これは明確に理由があり、今回のマネタイズの話の前にしっかり理解して頂きたいポイントです。
インプレッション獲得効率が良い
マーケティングをやる上で重要な指標がインプレッションです。
いわゆる表示回数のことで、どれだけ人に動画を見てもらえたというデータのこと。
これが現状、数あるSNSの中でTikTokが最もインプレッションの獲得効率が良いです。
理由とはこんな感じですね。
- 短尺なので1つのコンテンツの視聴時間が短い
- 縦スクロールで永遠と動画が流れる優秀なUI設計
- 読み込み時間がなく、離脱しにくい
- レコメンドの精度が高い
こうした理由があるため、これから何か物を売ったり、お客さんを集めるなら間違いなくTikTokでやるべき。
年齢層が高くなった
僕もTikTokの年齢層の低さに1度は失敗していますが、近年TikTokは幅広い年齢層の取り込みを行っており、特にそれは広告に顕著に現れています。
2018年には30~40代から支持のある上戸彩をキャスティングしており、運営元のバイトダンスも確実にこれらの年齢層の取り込みを本格化しております。
このおかげで30代、40代の利用者も増えているので、集客チャネルとしてボトルネックだったお金のない若年層ばかりが集まってしまうという問題は解決されました。
URL貼れるようになった
あと、意外と大事なのがプロフィールにURLが設置できるようになったんですよね。
余計なSNSを経由する必要がなくなりました。
販売戦略
ここまで読んでいただいた方は、なぜTikTokなのか、なぜ少ない更新頻度で良いのかを理解して頂けたかと思います。
さて、いよいよ販売戦略について解説。
最終ゴールは自社コンテンツ
最終的に僕が販売しているのはコンテンツになります。
いくつかサイトを運営しているのですが、一部コンテンツを有料販売しており、そうしたコンテンツをTikTokから集客したユーザーに販売しています。
ただこれは無形商材が良いとかそういう話ではなく、売るものは何でもOKです。
自分の商品がない人は最初はアフィリエイトでも良いでしょう。
注意点があります
注意点として、コンテンツはなるべく高単価にしましょう。
いくら集客の効率が良いからと1000円ほどの単価で販売していると、いつまでたっても売上は大きく伸びません。
そして、コンテンツは作り込みましょう。
僕のアフィリエイトの話やマーケティングに関するコンテンツを販売していますが、かなり有益かつ情報量の多いコンテンツになっています。
元々、僕自身が企業でマーケティングをやっていた事もあり、プロ目線でできる価値提供を存分に行っています。
これから何か自分の商品を売ろうと思っている方は、「高単価」「ハイクオリティ」の2点を徹底的にこだわりましょう。
どうやったら買ってもらえるかを考える
さて、仮に商品ができたとします。単価は1万円で、クオリティーはめちゃくちゃ高いです。
それでは、しっかり商品内容を理解してもらえるようにLP(ランディングページ)を用意します。
LPに関してはペライチやWordPressなど、いくらでもツールはあるので割愛します。
ここでビジネス初心者がやりがちなミスが、TikTokのプロフィールに直接張ってしまうということ。これ悪手です。
普通に考えてTikTokのプロフィールURLを開いて、出てきた商品が1万円のものだとして買いますか?
おそらく多くの方が躊躇するはず。
LPだけではどうしてもカバーできない価値観の齟齬があったりします。
そこでやるべきなのは、LINEやメルマガといったダイレクトでコミュニケーションのとれる媒体への移行です。
僕の場合だと公式LINEを使って、ステップメールを組んでいます。
ステップメールというのは、登録してくれた人に対して毎日決めたメッセージを自動で届けてくれるというもの。
これを組んでしまえば後は何もしなくても、毎日見込み客との信頼構築をしてくれます。
補足 : LINEでのステップメールの組み方
どうやってLINEでステップメールを組んでるの?という質問があったので回答します。
集客→教育→販売
ここまでの説明を抽象的に表現すると、「集客→教育→販売」です。
ビジネスの基本なのですが、これをTikTokでやることで十分物は売れます。
【具体例】僕がゼロからやるなら
ここでイメージをより持ってもらうために、もし仮に僕がTikTokフォロワー0人だったとします。